当院は腸内フローラ移植（便移植）を実施しております。

腸内フローラのバランスが私たちの健康や病気の発症に密接に関わっていることが広く知られるようになってきました。
崩れてしまった腸内フローラのバランスを元の状態に戻したり、理想の状態に変えることは簡単ではありません。
そこで腸内フローラのバランスを整えるため、健康な人の腸内細菌を移植する「腸内フローラ移植」という治療法に現在期待が高まっています。

『すべての病気は腸から始まる』という言葉があるほど、腸内フローラバランスを整えることは、健康に生きていく上で欠かせない大切な体のシステムを守ることにつながります。
腸からきている症状としてイメージしやすい便秘や下痢だけではなく、太りやすさやアレルギー疾患、糖尿病・腎疾患・自閉スペクトラム症なども腸内細菌と深い関わりがあると報告されています。
このような腸内フローラの働きに着目し、一定の基準をクリアした健常人の便から採取した腸内細菌を、注腸カテーテル、大腸内視鏡、十二指腸内視鏡等の方法で患者さんの大腸内に投与する治療が「腸内フローラ移植」です。

当院では柔らかいゴムのカテーテルによる移植を行っておりますので、菌を十分腸管に届けることができ、患者さんの肉体的・精神的な苦痛はほとんどありません。
抗生剤内服や大腸内視鏡検査も不要で、お子様でも受けて頂くことが可能です。

腸内フローラ移植は保険適応外治療のため全額が自費での診療となります。
治療効果が必ず保証されるというものではないというご理解の下で、現在の体質に関する悩みを改善する可能性の一つとして検討して頂くことができる先進医療です。